手作り天然酵母パン 小麦酵房Levain d'or 〜ルヴァン・ドォル〜
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ルヴァン・ドォルの石釜
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ルヴァン・ドォルの石釜
ルヴァン・ドォルの石釜はこんな風に製作しました。よろしかったら何かの参考にして下さい。
まずは設計図からです。作りたいパンのサイズ、作る量、自分の身長、(作業性)等から、窯のサイズを決めます。
左は正面図、右は側面図です。
石釜で難しいのは、やはり如何に上手に窯を焼くことができるかです。特に着火に手間取ると長続きしません。うまく着火し、窯の中のどこでも火が燃えるようにしておかないと、全体が均等に暖まりません。まずは紙粘土で、ミニチュアを作って煙の流れ具合を確認しました。
さあ次は実際の大きさを決定します。というか、作りたいRに合わせてテーパーになっているレンガを組んでいきます。レンガによってテーパーが微妙に違っているので、作りたいRなるように組み合わせて確認をしておきます。
試しに長方形のレンガを積み上げてみました。耐火煉瓦はどんな形であれ、結構燃しやすいです。
基礎が完成したら、窯のベース部分に取りかかります。ベース部分は長方形の耐火煉瓦を二段重ねで積み重ねました。
ここで実は大きな間違いをしていたことがわかりました。というのも、ブロックの中は川砂をいっぱいつめたあとに耐火モルタルを一面に流して、その上にベースとなるレンガを積みました。耐火モルタルをその後熱して固めるつもりだったのです。ところが、、、耐火モルタルの固まる温度は1000度!写真のような生半可な炎で固まるようなものではなかったのです。それどころか、乾くと元のような砂に戻ってしまいます。ナノで、ベースのレンガは全く固定しません。上から叩けばいくらでも動いてしまいます!ですが、結果的にそのおかげでベースの平面を結構うまく調整できました。けがの功名ですね。
ベースが出来たあとは上部のドームを積み上げます。窯の本体となる部分です。予定の大きさのかまぼこ型に切ったコンパネを使って積み上げます。ここが初めてだと結構難しそうですが、実際は以外とかんたんです。左右のブロックを固定してから積み上げていきます。そうすると曲面部分は菱形になったブロックですから、内側に向かってしか倒れようとはしません。ですからてっぺんの一個をはめ込んだときには、お互いが押し合っているので、崩れません。同じ要領で、奥まで順番に組み上げていきます。あとは目地を埋めていけば完了です。
中から見るとこんな感じです。
奥側を積み上げたら入り口を作ります。
全面、後ろ面を組み上げたら、あとは窯本体の周りを石で囲んでいきます。石と窯のレンガとの間には、川砂をたっぷりつめていきます。これをしておかないとレンガの熱が直に石に伝わってしまって、石は割れるは、すぐに窯が冷えてしまうわで、せっかくの石釜が、「わやになっちまいます」。砂層の厚さは少なくても15cmは作った方がいいでしょう。
というわけで、てっぺんまでもうすぐです。石だけで積み上げると結構難しいですけど、砂を使っていくので、意外と簡単に石壁も出来ます。
てっぺんの最後の仕上げ状態です。『高いところから失礼しております。初めまして、ルヴァン・ドォルのひげおやじです。』
やはりまずは火を入れたくなるのは、私だけでしょうか? 空気の吸い込み方といい、煙の吐き出し方といい、結構うまくいきました。パンを焼くのが楽しみです。
屋根を張って完成です。この普通のブロックはいまいち見た目が良くないなって思いますね。時間が出来たら、レンガなんかを貼った方がいいかな?とにかく完成です!!
初めてのピザと、カンパーニュ!やはり石釜ですと、香ばしさが違います。カンパーニュの皮の厚さには感動ものです。焼き上がったあとの皮がはじける「ぱちぱち」という音が何ともたまりません。

Levain d'or